ガールズバーでお酒を飲みすぎちゃいけない人とは?アルコールと体質の関係
ガールズバーといえば、やっぱり「女の子」と「お酒」がメインになりますよね。多くのガールズバーでは1時間あたりいくらの飲み放題システムを採っており、キャバクラなどに比べるとそのコスパの良さが目立ちます。
しかし、ここで気をつけたいのが「女の子と飲める」×「飲み放題」という魔の方程式による”飲みすぎ問題”。当サイトでもたびたびアルコール対策についてコラムを掲載しています。
「ガールズバーでお酒を飲む前に!悪酔いしないための事前対策教えます」
「ガールズバーで飲んだ後に明日にお酒を残さないテクニック!」
このように、ガールズバーを楽しむ上で重要となるのがお酒との付き合い方ですが、上記のコラムで書いているような対策をする以前に、そもそもお酒が飲めない体質の人というのは存在します。大学生や社会人になってお酒を飲む機会が増え、なんとなく自分がお酒に強いのか弱いのか分かっているつもりの人も多いもの。ですが、ここで今一度「お酒に強い」「お酒に弱い」とは何なのかをまとめてみませんか。
このコラムを通して、ガールズバーでのお酒の付き合い方が今よりさらに上手になることを祈っています。
1.「お酒が弱い」には2種類ある
多くの人が「お酒が強い」「ほどほど」「お酒が弱い」のどれかだと考えていますが、実は「お酒が弱い」の方はさらに「弱いけど飲める」と「全く飲めない」の2種類に分けられます。最初に注意しておきたいのが、世の中にはお酒が全く飲めない、という人もいるということ。
具体的には、お酒(アルコール)は肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解されますが、このアセトアルデヒドは毒性があり、お酒に酔ったときの不快な状態を引き起こす原因となります。そのため、体内でさらにアセトアルデヒドを分解しなければならないのですが、この分解する能力の強弱で俗に言う「お酒の強さ」が決まります。
アセトアルデヒドを分解してくれるのはALDH2というもので、日本人の約4割がこのALDH2の働きが少ない(活性が弱い)とされています。さらに4%の人はALDH2の働きがまったくなく、この人達はお酒を飲んでも分解することができないため、毒素の強いアセトアルデヒドによる作用をもろに受けてしまうということになるのです。
日本人の100人に4人はお酒が”全く”飲めないので、そういった人にお酒を無理に進めたり、該当しているにも関わらずお酒を多く飲んだりするのはやめましょう。
2.お酒の強さを細分化する要素
さらにお酒の強さは、上記のALDH2の活性具合に加え、以下の要素にも左右されます。
・体重
体重がある人ほど、体内の血液・水分量が多いため、一定量のアルコールあたりの影響力が体重の少ない人に比べ控えめです。ただし全ての人が「体重があるから多く飲める」とは限らないため、注意してください。
・性別
女性よりも男性のほうがお酒を多く飲める傾向にあります。ただしこちらも人によりけりなので、性別でお酒の量を決めたりするのはやめておきましょう。
・年齢
年齢が高いと、比例して体力も低下するため、お酒に弱くなる傾向にあります。
3.お酒の強さは遺伝で決まる
大項目1で説明したALDH2の活性具合は、主に親からの遺伝で決まります。そのため、後天的にお酒が劇的に飲めるようになったというケースは存在しないため、自分の体質をしっかり理解してお酒と付き合っていくことが求められます。
3-1.肝臓は鍛えられる?
アセトアルデヒドの分解に生まれつき持つALDH2の活性具合が問われるため、お酒を繰り返し飲んでも肝臓が鍛えられるわけではありません。しかし、無理のない間隔でアルコールを摂取すれば、アセトアルデヒドを分解する様々な要素が適度に活性化されるため、同じ体質で普段からお酒を飲まない人よりはお酒に強くなると言われています。
いずれにしても様々な要素が絡み合ってお酒の強さが決まることから、数値化が難しいため、最終的には自分の体質にあったお酒との付き合い方を知るというのが一番の対策と言えるでしょう。
4.まとめ
お酒の強さは遺伝で決定され、体重、性別、年齢でも大きく左右されます。そのため、昔はたくさん飲めた、という人が今も同じように飲めるとは限りませんし、昔飲めなかった人が今はたくさん飲める、ということもありえないため、常にお酒との付き合い方を考える必要があるでしょう。
もし自分がお酒に強いかどうかを知りたい人は、アルコールパッチテストを行うことをおすすめします。ガーゼがついた絆創膏に消毒用アルコールを含ませ、腕の内側に7分貼って剥がすだけで結果がわかります。剥がしてすぐに赤くなる人は「お酒が全く飲めない」体質で、10分後に赤くなる人は「お酒が弱い」体質、そうでない人は「お酒が強い」体質と言えます。
ただしこのテストで正確に飲める量がわかるわけではないので、気持ち飲み過ぎかな、と思ったらガールズバーであってもお酒を抑えるようにしましょう。